ジョージア不動産市場は無規制? 知らずに投資すると危ないリスクとその回避法

はじめに

ここ数年、国際的な不動産投資が注目を集めており、「分散投資」や「資産保全」の観点から、海外不動産をポートフォリオに加える日本人投資家も増えてきました。その中でも、ジョージアは「税制がシンプル」「不動産購入が簡単」「外国人の所有制限なし」といった点から、有望な投資先として話題になっています。

しかし、こうした魅力の裏側にある大きな落とし穴をご存知でしょうか?

それは、ジョージアの不動産市場がほとんど無規制であるということです。購入が簡単である反面、規制が整備されていないことによる「見えないリスク」が多く存在しています。本記事では、こうしたリスクを明確にし、どのように安全に投資すればよいかを解説します。

なぜ不動産市場に規制が必要なのか?

多くの先進国では、不動産業界は法的な枠組みの中でしっかりと監督されており、以下のような目的を果たしています:

  • 消費者の保護

  • 投資家間のトラブルの防止

  • 建築や取引の透明性の確保

  • 不正の排除

  • 経済全体の安定化

一方で、ジョージアのような新興国では、こうした枠組みがまだ十分に整備されていないのが現実です。特にジョージアでは、不動産がGDPの約10%を占めており(世界平均は5〜7%程度)、経済全体への影響も非常に大きくなっています。

そのため、本来であれば早急に制度の整備と市場の透明化が求められるところですが、現時点では投資家自身が注意深く動く必要があります。

参考文献: Characteristics of the Matured Real Estate Market

無規制ゆえのリスクとは?

ジョージアの不動産市場では、以下のような注意すべきリスクが存在します:

1. 曖昧な売買契約とデベロッパーとのトラブル

多くの物件はデベロッパーとの直接契約となりますが、契約書の内容が不明確で、買主の権利が保護されていないケースが少なくありません。以下のようなリスクがよく見られます:

  • 納期の遅延に関する罰則がない

  • 支払いスケジュールが不明瞭

  • 開発側の勝手な内装変更や追加請求

  • 保証条項が不十分または曖昧

名前の知れたデベロッパーであっても、契約書の内容には必ず注意し、専門家の確認を得ることが重要です。

このような契約上の問題に加え、法人法制そのものが未成熟であることもリスクの一因となっています。たとえば、以前までは企業の代表者が会社の資金を私的に流用しても、責任を問われにくいというグレーな状況が存在していました。
幸いなことに、2022年に導入された新法により、こうした行為は明確に違法とされるようになりましたが、それでもまだ改善の余地があり、法的な枠組みの信頼性という面では注意が必要です。

2. 建築・安全基準が曖昧

ジョージアでは、建築や安全に関する法的基準がこれまで緩かったため、以下のようなリスクが存在します:

  • ガス設備の安全性に関するトラブル(過去に事故例あり)

  • 構造的な強度や耐震性が不透明

  • 開発許可が正式に取得されていない物件の存在

  • 治安が不安定な地域での開発

近年になってようやく建築基準法の改正が行われ、一定の安全性や構造基準が明文化され始めています。
しかしながら、改正前に取得された建築許可(ライセンス)は引き続き有効とされており、そのような古い基準のまま新築工事が進められているケースも少なくありません。そのため、新しい法律が施行されたからといってすべての物件が最新基準を満たしているとは限らないのが現状です。

3. 無資格のエージェントが多すぎる

ジョージアでは不動産仲介業に資格が不要のため、誰でも「エージェント」として活動できます。これにより:

  • 所有者の許可なしに掲載された物件

  • 物件の現地確認をしていない虚偽情報

  • 同一物件を複数人が同時に仲介し、混乱

  • 利回りや法的知識に欠けるアドバイス

信頼できるエージェントを見極めるのが非常に難しいのが現状です。

4. 海外投資家に対する情報不足

外国人にとっては、どのエリアが成長しているのか、どの物件が投資向きかといった具体的なデータや市場分析が得にくいのも問題です。

  • 外見は高級物件でも中身は問題だらけというケースも

  • 売り手やエージェント自身が、物件の価値を正確に理解していないことも

  • 自分の投資目的に合う物件かどうかを判断できる人が少ない

参考文献: Why Require a Licensing System?

ドバイが証明した「規制が市場を育てる」例

中東のドバイも、かつては無規制の急成長市場でした。2008年のリーマンショックで大打撃を受けた後、UAE政府は2011年にRERA(不動産規制庁)を設立し、市場を再構築しました。

ドバイでは以下のような施策が導入されました:

  • エージェントの資格化とライセンス制

  • 賃貸契約の標準化と法的拘束力の強化

  • エスクロー口座の導入による資金管理の透明化

  • 不動産取引に関する情報公開と啓発

  • 売買トラブルの仲裁制度の整備

その結果、ドバイは世界でも有数の安全で魅力的な投資先として評価されるようになりました。

参考文献: Real Estate Regulatory Agency

ジョージアも今がチャンス、でも慎重に!

ジョージアは、今まさに発展途上の段階にあります。規制が整備されていないことはリスクでもありますが、価格が安いうちに仕込める「今」が最大のチャンスとも言えます。

ただし、リスクを理解せずに参入するのは危険です。適切な専門的なアドバイザーと連携することが、最大のリスクヘッジとなります。

解決策:信頼できる投資支援会社と投資すること

無規制市場で安全に投資するためには、以下の3つの分野で専門性を持つ会社と連携するのが理想です:

  1. 経済・投資知識
     市場サイクル、利回り、金融構造に詳しい

  2. 現地不動産の実務知識
     開発業者の信頼性やエリア分析ができる

  3. 法務サポート
     契約書チェック、法的交渉、トラブル対応が可能

どれか一つでも欠けると、誤判断や損失のリスクが高まります。

私たち Prime Management LLC がその役割を果たします

私たちはジョージアに拠点を持ち、日本語で対応可能な不動産専門会社です。

  • 投資目的に合わせたプランを提案

  • 信頼できる開発業者やエリアを厳選

  • 契約書の内容を法務チームが徹底チェック

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