トビリシ vs バトゥミ不動産:投資先としてどちらを選ぶべきか

近年、ジョージアは海外不動産投資家にとってますます魅力的な投資先として注目を集めており、日本人投資家の間でも関心が高まりつつあります。ヨーロッパとアジアの交差点に位置する地理的優位性、安定した経済成長、そして投資家に比較的友好的な法制度により、ジョージアはこの地域では他ではなかなか見られない投資機会を提供しています。

その中でも特に注目されているのが、首都であり経済の中心地であるトビリシと、黒海沿岸のリゾート都市として知られるバトゥミの2つの都市です。バトゥミは、海辺のライフスタイルを背景とした短期賃貸収入やリゾート投資を求める投資家にとって魅力的な市場といえます。一方でトビリシは、より安定した長期賃貸需要と継続的な資産価値の上昇が期待される市場であり、安定性と成長性の両方を重視する投資家にとって魅力的な選択肢となっています。

本記事では、トビリシとバトゥミの不動産市場を比較し、それぞれの都市が持つ強みと課題を整理します。そのうえで、収益性と安全性の両方を重視する日本人投資家にとって、なぜトビリシがより有力な投資先となり得るのかについて考察していきます。

※注意事項 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、金融・投資アドバイスを提供するものではありません。また、特定の投資を推奨するものではありません。

なぜバトゥミの不動産は投資家にとって魅力的なのか

黒海沿岸のリゾートライフスタイル

バトゥミは黒海沿岸に位置するリゾート都市であり、ビーチや海沿いの遊歩道、レジャー施設などが整備されています。このような環境は観光客を引きつけるだけでなく、短期賃貸市場の需要を生み出す要因にもなっています。

比較的手頃な投資価格

トルコやブルガリアなど周辺地域の沿岸都市と比較すると、バトゥミの不動産は比較的手頃な価格で投資を始めることができ、海外投資家にとって参入しやすい市場となっています。

外国人投資家による需要の拡大

近年、バトゥミの不動産市場では外国人投資家の存在が大きな成長要因となっています。2025年には、二次市場の拡大の多くが国際的な投資家による購入によって支えられており、高い賃貸利回り、比較的低い投資額、そして短期的なキャピタルゲインの可能性が注目されています。このことは、バトゥミの不動産市場がもはや国内市場だけにとどまらず、国際的な投資市場の一部として認識されつつあることを示しています。

投資目的の購入が市場の大半を占める

Galt & Taggartのレポートによると、物件購入の約80%が投資目的であり、購入者のうち60%が外国人、40%がジョージア国内の購入者でした。また、平均的なアパートの面積は約40㎡で、1戸あたりの平均投資額は約76,000米ドルとなっています。

出典:Galt & Taggart「Batumi Real Estate Trends」2025年10月

なぜトビリシの不動産は投資家にとって魅力的なのか

ジョージアの首都であり最大の都市であるトビリシは、バトゥミとは根本的に異なる投資環境を提供しています。リゾート中心の沿岸市場であるバトゥミとは対照的に、トビリシは行政・文化・経済の中心地としての役割を担っており、年間を通じて安定した不動産需要が存在しています。

トビリシにおける主な投資魅力

安定した賃貸需要トビリシには、国内外のビジネスパーソン、学生、駐在員などの長期居住者が多く、年間を通して安定した賃貸需要が見込まれます。そのため、継続的な賃貸収入を期待できる点が投資家にとって大きな魅力となっています。

投資家にとって安定した市場構造トビリシは人口規模が大きく、国内需要が市場を支えているため、観光需要や季節要因への依存度が比較的低い市場となっています。

資産価値上昇の可能性これまでトビリシの不動産価格は、都市開発や経済成長を背景として比較的安定した上昇傾向を示してきました。こうした長期的な価格上昇の可能性も、投資家にとって重要な要素です。

都市開発とインフラ整備の進展新たな交通インフラ、オフィス開発、商業施設の建設など、都市インフラへの継続的な投資が進められており、特に新興エリアでは不動産需要の拡大と資産価値の向上が期待されています。

市場変動への比較的高い耐性

トビリシの不動産市場は、観光客だけでなく、地元住民、外国人居住者、学生など多様な需要層によって支えられているため、短期的な市場ショックや季節的な変動の影響を受けにくく、比較的安定した市場構造を持っています。

主な比較ポイント

バトゥミはトビリシと比較すると都市規模が大きく異なります。2025年時点で、トビリシの人口は約120万人であるのに対し、バトゥミの人口は約15万5千人程度となっています。この人口規模の差は、それぞれの都市の不動産市場の規模や構造にも反映されています。

市場規模と取引件数

トビリシは市場規模および取引件数の両面で依然として国内最大の不動産市場となっています。

市場規模と取引件数

トビリシは市場規模および取引件数の両面で依然として国内最大の不動産市場となっています。

  • 市場規模:USD 3.57 billion

  • 取引件数:42,388件

出典:Galt & Taggart, 「Tbilisi Residential Real Estate – 2025 Overview」

一方で、バトゥミは市場規模こそトビリシより小さいものの、新規開発によって急速に拡大している市場といえます。

  • 市場規模:USD $1,287 million

  • 取引件数:17,478件

出典:Galt & Taggart,「 Batumi Residential Real Estate – 2025 Review and 2026 Outlook」

不動産市場の構造の違い

バトゥミの不動産市場は、新築マンションが中心となる市場構造が特徴です。取引の約**93%**が新築プロジェクトで占められており、近年の成長は主に新規開発によって支えられています。

2012年以降の成長率を見ると、次のような傾向が確認されています。

  • 新築一次市場:+20%

  • 新築二次市場:+19%

  • 旧築物件:−17%

このことから、バトゥミの市場は供給主導型の傾向が強く、高層マンションやスタジオタイプを中心とした新規開発が売買および賃貸需要の多くを占めている一方で、旧築物件の市場シェアは縮小していることが示唆されます。

一方、トビリシの不動産市場はより成熟し、バランスの取れた構造を持っています。

  • 新築一次市場:+5%

  • 新築二次市場:+10%

  • 旧築物件:−8%

新築開発は拡大しているものの、旧築物件も依然として一定の市場価値を保っており、投資家にとっては新築・中古の両方から投資機会を選択できる市場構造となっています。この点は、トビリシ市場が比較的安定した成熟市場であることを示しているといえるでしょう。

出典:Colliers「Residential Real Estate Market 2025」

投資におけるメリット

バトゥミ

バトゥミへの不動産投資は、比較的低い投資価格で参入できる点や、海沿いの近代的な開発プロジェクト、そして季節的に高い短期賃貸需要が期待できる点が魅力です。一方で、いくつかの課題も存在します。

小型アパート(50㎡未満)の供給過多小型物件の供給が多いため、賃貸市場では競争が激しく、賃料に下押し圧力がかかる可能性があります。

建築品質のばらつき一部のプロジェクトでは建築品質に差があり、維持管理コストが高くなったり、将来的な売却が難しくなるケースも考えられます。

プレミアム物件の不足多くの物件が似たようなタイプのアパートであるため、物件の差別化が難しい場合があります。

季節性による賃貸需要の変動夏季は高い稼働率が期待できる一方で、冬季には需要が大きく落ち込む傾向があります。

観光依存型の経済構造

地域経済が観光に大きく依存しているため、オフシーズンの運用や収益は不安定になる可能性があります。

外国人投資家への依存度

市場は海外投資家の動向に影響を受けやすく、旅行制限や地政学的な変化によって需要が左右される可能性があります。

沿岸地域特有の気象リスク

強風や大雨などの沿岸地域特有の気象条件が、物件価値や賃貸需要に影響を与える可能性も考えられます。

短期投資中心の市場構造

投資の多くが短期収益を目的としているため、長期的な資産価値上昇の予測は比較的難しい側面があります。

トビリシ

一方、トビリシはより安定性の高い投資環境を提供しています。

主な特徴

年間を通じた安定した賃貸需要学生、ビジネスパーソン、外国人居住者など幅広い入居者層が存在し、年間を通じて安定した賃貸需要があります。

新築と中古が共存するバランスの取れた市場新築物件だけでなく既存物件も一定の市場価値を維持しており、長期的な資産価値の上昇が期待されています。

幅広いテナント層観光需要だけに依存せず、地元住民や外国人居住者など多様な需要によって市場が支えられています。

確かに、中心部の人気エリアでは物件価格が比較的高く、旧築物件の場合にはリノベーションが必要となるケースもあります。しかし、市場全体としては長期的に安定したリターンが期待でき、投資リスクも比較的低い市場といえるでしょう。そのため、持続的な成長を重視する投資家にとっては、トビリシの不動産市場はより有力な選択肢となる可能性があります。

まとめ

バトゥミは、海辺のライフスタイル、比較的低い投資価格、そして季節的に高い賃貸需要という魅力を持つ市場です。しかしその一方で、市場は観光需要や季節変動、外国人投資家の動向に大きく依存しており、小型アパートの供給が多いことや建築品質にばらつきがある点など、いくつかの課題も存在します。

これに対してトビリシは、年間を通じた安定した賃貸需要、多様なエリア構成、新築と既存物件が共存するバランスの取れた市場、そして比較的安定した資産価値の上昇が期待できる点などから、より安定性の高い投資環境を提供しています。

そのため、長期的で予測可能な成長と比較的低いリスクを重視する投資家にとっては、トビリシの不動産市場がより有力な選択肢となる可能性があります。

投資家の次のステップ

トビリシの不動産市場を実際に訪れて確認することは、各エリアの特徴や賃貸需要の状況を理解し、ご自身の投資戦略に合った物件を見つけるうえで非常に有益です。

安定した賃貸収入を目指す場合でも、長期的な資産価値の成長を重視する場合でも、トビリシを実際に訪れることで市場の理解が深まり、より合理的な投資判断につながるでしょう。

トビリシ不動産の市場にどのような投資機会があるのか、より詳しく知りたい方は、お問い合わせまたは無料相談のご予約をご利用いただけます。

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